メドとミドの医学音楽日記

現役医師という職業条件を生かした日記ないし雑文がメインです。 趣味の音楽(オリジナルMIDI)の公開もしてます。 その他色々な話題を扱っていこうと思います。 管理人:Hyperion

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病院、転々

最近、病院を転々としています。
11月 精神科専門病院
12月 初期研修の総合病院(旧)
1・2月 小児科専門病院
3月 初期研修の総合病院(1月から新築の病院へ移転)
4月~ 後期臨床研修病院

たった半年の間に5つも病院を経験できるなんて、幸せなのかそうでもないのか…

後期臨床研修の病院は約800床で、同期のメンバーも12人+αいますし、小学校の同級生もいたので大変幸せな環境です。
大変そうですが、がんばらなくては…
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  1. 2007/04/02(月) 23:04:14|
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ジュウジツノヒ

本日は、ギッシリと実が詰まった一日でした。
泌尿器科研修中なのですが、今日は医長が休み。
というわけで朝8時から一人回診。
みんなを診て、包帯交換して、あっという間に9時。
記録する間もなくオーダーだけ出して外来へ。すぐさま初診(はじめてこちらへ来るような患者さん)が来たので初診担当のHyperionはノロノロと対応していくのですが、その内容がなかなかすごかった。
進行した睾丸腫瘍でおそらく手術治療が必要なおじいさん。
頻尿と排尿障害で来たのによくよく問診したら鼡径ヘルニアという病気が隠れていて、外科に回したら即手術予定を組まれたおじいさん。
真性包茎で手術希望のお兄さん。
妻がヘルペス・カンジダ・クラミジアの三重奏にかかっていて自分も尿道の痛み・陰茎の発疹があってやってきたお兄さん。
うわー治療のしがいがある。医長がいないお陰で勝手に手術予定は組めなかったのが残念でしたが、包茎と腫瘍は今月中に手術予定が組めればやらせてもらえそうです。
あっという間に13時半。前立腺生検(臓器を直接切り取って行う検査)のひとが手術室に入室してしまったので10分で食事を済ませ、お着替え。
せかされながらも順調にこなし、14時20分頃には手術室をあとに。
内科から泌尿器科へ依頼があった尿路結石患者の診察をし、退院&次回外来+検査の指示出し。
あっという間に15時まわったので朝の記録をしつつ病棟をめぐると先日手術した人のトラブルがあって、いろいろやっている内に医長が顔を出してくれて、夕回診。トラブルも問題なく解決し、時間は17時半。
あれ? こんなに忙しかったのに、もうやることがない…
ちょうど終業時間…

帰れる!

いい気分で帰れたので髪の毛を切りに行ってしまいました。女性の理容師のみでやってるそのお店はマッサージつき4200円。大変良いお値段と思います。今日はいい日でした。

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  1. 2007/03/15(木) 20:21:06|
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水痘後脳症の男の子

今日で二ヶ月間の小児科研修が終わりました。
現在初期研修中の病院には小児科病棟がないので、小児科専門病院での研修となりました。さすがに専門病院だけあって、重い病気、先天性(生まれつき)の病気、沢山見ました。びっくりするほど状態が悪いのに笑顔で遊んでいる子供もいて、ああ若さって振り向かないことだなあと思いました。
さて。二月中旬に、四歳の男の子が入院してきました。主訴(病院に来た主な理由)は意識障害。一週間前に水痘(みずぼうそう)にかかって、それはほとんど治っていたのですが、急にトイレに座れなくなったり、支離滅裂なことを話したりして、しまいにはグッタリして眠ってしまったのです。
起こしても目はうつろで、会話もできない。驚いたお母さんに連れられて外来へ。明らかな神経学的所見(脳や神経に以上があるときに出る症状)はなく、MRIや脳波には異常なく、水痘感染後の脳症が疑われました。
検査中には眠りから覚め、今度は大暴れ。危険なため薬で鎮静することとなりました。水痘はヘルペスウイルスという微生物による病気なので、ヘルペスに効く薬を使い、鎮静しながら経過観察となりました。
10日ほどたって今日に至るわけですが、ここ数日無口になって表情も乏しかった彼が、今日は笑顔で迎えてくれました。今まで見たことがないようなはにかみを見せ、一緒に遊ぶこともでき、今日でお別れということをお母さんに(患児にはそれとは解りにくいように)伝えると、何を察したのか、泣いて別れを惜しんでくれたのでした。彼は一緒に風船で遊んだことなどを覚えていて、最後にもう一度風船で遊んで別れました。
経過観察ばかりで治療という治療はしていないのですが、毎日心配して様子を見に行っていたのは、意義があったことだなあと思い知らされました。
小児科研修が終わるまでに退院できれば一番よかったのですが、彼は必ず良くなってくれると思います。医療に「必ず」はないのですが、なぜか確信している自分がいます。

テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

  1. 2007/02/28(水) 21:10:13|
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万波誠

多くの人を救えてしまえば一部では名医ともてはやされる世の中かもしれませんが、自分には許容できません。万波誠のことは。
移植学会がやかましいから、ドナーが少ないから、危険な腎臓の移植をするのか。それどころか摘出不要の腎を摘出するのか。

同意書も書かない腎移植で最近有名な万波医師のことです。
今朝の読売新聞(梅毒やB型肝炎、万波医師が感染患者から4人に腎移植)を読みました。見出しの事実だけでも非常に大きな問題ですが、そんなことより気になったのはB肝陽性だったドナーの記述。
>ネフローゼ症状を理由に両方の腎臓の摘出を受けた患者(数か月後に死亡)。



ネフローゼ症候群の治療で腎摘ってありましたっけね。
しかも両側。当然ドナーは人工透析になります。そのような腎不全状態の患者の体を傷つけてよいものでしょうか。また、仮に早晩人工透析予定であったとしたら、今度は腎移植のレシピエント側にメリットがありません(すぐに使い物にならなくなりましょう)。
(まあ、Hyperionの知識では免疫複合体関連の腎不全かなんかで、他人の身体に入れば病状が進行しない可能性があることを否定できないのですが。識者の皆様どうなのでしょう。)
ドナーの死亡との因果関係は知りませんから移植においてのみ語りましたが、それだけでもこれだけ大きな矛盾を孕んでいます。
救われた人たちはもしかしたらドナーの腎に癌やB型肝炎ウイルスや膿瘍があろうと、人工透析で不便な生活から解放されたと喜んでいるかもしれません。手術の前に「選択肢の一つに腹膜透析という、社会復帰が容易な手段もありますよ」と説明を受けられたかどうか知りませんが。(今回の話とは関係ないですが早くCAPDが普及して欲しいものです。)
ですがその裏には使える(少なくとも他人の体内では使えると判断された)腎臓を摘出された人たちがいるのです。(全ての症例がそうとは思いませが。)知らないことは幸福と言いますが、これを知ったらどう思われることでしょう…。

この医師が「ドナー不足で透析を強いられている患者を救いたい」という理想の下に在るのであれば、その理想を実現するためにはまず死体腎移植の普及を目指すべきでしょう。そのためには、自分を押し殺して、居たくもない移植学会に在籍し意見することだって重要なはずです。
自分とそりが合わないものを否定し脱退するだけなら誰にもできるはず。これだけの実行力があるのであれば、テレビに出たりして死体腎移植について声高にアピールすることさえもできたはずです。
それをせずに「患者を救いたいから」やったなどとは、自分勝手もいいところでしょう。自分の巣でやりたいことだけやって、敵地では何もしないわけですからね。

それでもまだあなたは万波誠を擁護しますか?

テーマ:医療・健康 - ジャンル:ニュース

  1. 2007/02/18(日) 00:19:36|
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エセ科学番組の顛末

納豆を無理に食べていた人はご愁傷様でした。
好きで食べていた人は、きっと過剰生産になって納豆セールが行われるので喜びましょう。

先日のエントリの続きです。
今回も痛いニュース(ノ∀`)さんより
納豆ダイエットは捏造 フジテレビ「あるある大事典」21日分から放送休止

ああよかった。エセ科学番組が一つ消滅した。
基本的には「悪口は言わず」がHyperionの主義ですが、科学者の端くれとして、捏造、でっち上げの類や不誠実な研究成果をあたかも正当な研究であるかのように大衆に広めるものについては否定意見を惜しみません。
「納豆はやせる」に限らずとも、研究結果を自分の都合のいいように解釈することはあります。しかし、基本的には統計学的に有意差がでなければその研究は意味がないし、仮に有意差が出たとしても、それを更に大規模にした前向きコホート研究や、複数の研究のメタ分析を行わなければ「根拠ある説」にはなり得ません。
要は、あるある大辞典の実験などは研究としては一瞥もされないものです。さらにデータ捏造をしていたとあれば信頼度はもはやマイナスと考えてよいと思われます。
それを垂れ流すのも愚行ですが、それを妄信するのも愚行。
テレビが流す情報、いや、人が流す情報に客観などありません。
だから医学は今やエビデンス(根拠。基本的には疫学的に証明された事柄。)を基本にしているのです。

エセ科学を信じてしまった皆さんはこれから気をつけてください。いまだに「納豆が体にいいのは事実なんだから良いじゃないか」と言って騙した人間を庇っているようでは、悪い宗教につかまりそうになったときや、国家が全体主義になって思想統一を図ろうとしているときに「あれ? おかしいぞ」と思うことができない人間になってしまうのではありませんか。

テーマ:あるある大事典 - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2007/01/22(月) 20:11:58|
  2. 医学
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エセ医学 納豆と血栓

納豆がからだに良いとかで売れているようです。
しかし、「血液をサラサラに」するっていうのは大嘘だった様子。以下参照。

「納豆で血液サラサラ」は嘘 「あるある大事典」とNHKのトリック痛いニュース(ノ∀`)さんより)

あたりまえです。簡単な医学的知識、薬学的な知識を持つヒトにとっては常識ですが、納豆は血栓の素因を持つ人が食べてはいけないものです。
ワーファリンという薬があります。肝臓で凝固因子を作る際に必要であるビタミン「ビタミンK」の働きを阻害し、血栓を作りにくくします。心房細動など不整脈がある人では、血栓ができやすいので、脳梗塞心筋梗塞などの予防のためにこのワーファリンを飲み続けている人もいます。
さて、栄養満点の納豆。ビタミンKがたっぷり入っています。
あれ?
おかしいですよね?
そういうことです。血を固めるほうに動くわけです。ただし、もちろん納豆を食べたところで血栓ができやすくなるわけではないです。「正常に」止血を行うためには必須なビタミンなのですから。
しかしながら、仮にワーファリンを飲んでいる人が、今回のようなテレビ番組を見て、ナットウキナーゼなる経口摂取では人体に吸収されない成分が血栓予防に効果があると考えて納豆を食べ、脳梗塞でも起こしたら、テレビ局は補償してくれるのでしょうか。普通は医師、薬剤師が「納豆を食べないように」指導していますから「ない」と信じたいですが、外来で「あるある大辞典を見て○○を食べた」とかいう人のいかに多いかを体験していますから、非常に不安です。

だいたい血液のサラサラさって何で測るのでしょうか。

赤血球が微小な柵の間を通る速度で測るとすると、脱水の人は不利ですし貧血の人は有利です。飲水制限したときと大いに飲ませたあとで測れば人為的にサラサラにできます。
今回のように血栓を云々するのであれば、体外での実験はまず意味のないことと思います。体内でプラークができている様子をわざわざ血管造影している番組があれば別ですが。
血中のコレステロールや中性脂肪であれば、危険因子として妥当だとは思いますが、高脂血症で血がベトベトになるかどうかは、自分は寡聞にして存じ上げません。

独自に打ち立てた適当な健康の「指標」をサンプル数の非常に少ない適当な「研究」で有意差も確認せずに適当に効果があると「考察」する。真っ当な学者で、社会に多大な影響があり、それで利益を得ているとすれば韓国のどこぞの教授のように起訴されてもおかしくありません。
これを平気で放送しているテレビ局が信じられないし、平気で信じている人々にもあきれるばかりです。
みのもんたの「午後は○○おもいッきりテレビ」でいくつもいくつも「体にいい」食べ物が紹介されるもんだから、結局何食ってもからだにいいんだ、と普通の食生活にもどった人のエピソードを耳にしたことがあります。その程度の笑い話で済めばよいのですが、今回は生死に関わるのでコメントしてみました。

テーマ:納豆 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

  1. 2007/01/13(土) 23:18:30|
  2. 医学
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RSウイルス

現在小児科研修中です。

一般小児内科外来では、RSウイルスが猛威をふるっています。
RSウイルスは、大人の方には耳慣れないウイルスと思います。Respiratory Syncytial virusの略で、呼吸器を意味するRespiratoryを冠するとおり、主に呼吸器症状を呈します。
大人の場合、ウイルスに感染してしまったとしてもたいてい上気道症状(鼻汁、咳など)で済むのですが、小児、特に6ヶ月未満の乳幼児では高熱が出、症状は重篤化し、下気道へ達して細気管支炎・肺炎を起こして入院が必要になることもままあります。
ただ、ウイルスなものですから、鼻汁を排出しやすくする薬を出すほかは、赤ちゃんが水を飲めなければ点滴でもしますが、基本的には自力による回復を待ちます。一~二週間程度で改善するのが幸いです。
なお、横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課のサイト(下記)によりますと
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/infection_inf/rsv1.htm

抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体のパリビズマブ(遺伝子組み換え)という注射薬が、アメリカ合衆国では1998年から、日本では2002年から、承認・市販されています(商品名:シナジス)。在胎期間28週以下の早産で12ヶ月齢以下の新生児・乳児、在胎期間29-35週の早産で6ヶ月齢以下の新生児・乳児、および、過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症(BPD:broncho-pulmonary dysplasia)の治療を受けた24ヶ月齢以下の新生児・乳児・幼児に対して、RSウイルス感染による重篤な下気道疾患の発症抑制のために用いられることがあります。

というわけで、いわゆる特効薬が免疫の弱い未熟児などのために用意されているようですが、基本的には前述のとおり自力で立ち直ってもらいます。
ミルクが飲めないほどグッタリしている赤ちゃんは見ればわかるので、そういう子は入院。場合によっては人工呼吸器も必要になります。が、見ている限りは数十例に一例ですね。
飛沫感染で咳、くしゃみでうつりますので、お互いの防御のために赤ちゃんの前ではマスクをしましょう。あと、赤ちゃんを触る前のうがい、手洗いを忘れずに。基本です。

テーマ:病気 - ジャンル:育児

  1. 2007/01/05(金) 19:36:35|
  2. 医学
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病院のにおい

新病院になって尚更思うのですが、今の病院って、昔のような消毒(?)のにおいがしないと思います。
むしろ通勤のために通る道にある接骨院のほうが病院くさい…
あのにおいってなんていう薬品のにおいなんでしょうね。自分は好きです。
あと好きなにおいといえば、ノベクタンスプレー。ストローで膨らませて紙風船のようにして遊ぶバルーンと同じにおいがします。ビニール系なのかな。
薬ではエキザルベのにおいが中毒性があります。
なんか書いているうちに危ない人のような気がしてきたのでここでおしまい。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2007/01/01(月) 20:06:08|
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病院の引越し完了

研修先の病院は昨日を持って、移転しました。
この病院の引越しというものは本当に煩雑。建物は新しく綺麗になりますが、中で使う品を一新するほどはお金がないのが現状。旧病院で使うものをギリギリ残しつつ、新病院へ搬送し始めます。数日かけて全部運び出した頃には、まさにギリギリのラインで営業している状態。

そんな12月27日、緊急手術発生。

22歳女性。12月25日夜に内科入院した嘔吐、上・下腹部痛の患者で、アミラーゼという消化酵素が上昇していたため、急性膵炎の診断で入院していたのですが、CTという画像検査でダグラス窩(直腸=最も肛門側の大腸と子宮の間の腹膜によるくぼみ)に多量の液体貯留があることがわかり、卵巣出血や子宮外妊娠などの婦人科疾患が疑われました。
婦人科診察および経腟エコーでも同様の診断で手術を勧めましたが、12月26日の時点では患者は拒否。12月27日、貧血の明らかな増悪あり、説得して手術に踏み切りました。
手術自体は難航せず、結局卵管留血腫という病気か、陳旧性(古い)子宮外妊娠の破裂で、洗浄、卵管切除、ドレーン留置で終わりましたが…手術の際に機械を落としたときがさあ大変。
機械の準備がギリギリなもんだから、鑷子(せっし=ピンセット)を落とすと次がないので、鉤(ツメ)のついているのが欲しい場面で無鉤のものを使う羽目になったりして、非常に苦労しました。
まあ、患者の経過は良好で、1月4日に祖国中国へ帰国したいと言い張って聞かないですが、おそらく何とかなりそうです。

新病院は新病院で未開封のダンボールで溢れ、救急外来では物資が見つからず、システムが稼動しないせいで患者さんをお待たせする時間がいつもの2倍程度となり、てんやわんやです。
でも本当に綺麗で、広くて、自分が入院したいくらいに環境の整った病院となりました。というよりも、こうなってから見直すと、旧病院のいかにボロかったことか。
さようなら旧病院。
そして新病院もさようなら。自分は来月から小児科研修で小児科専門病院で働くのでした… 一番おいしいところが体験できなくて残念。

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  1. 2006/12/31(日) 18:21:21|
  2. 医学
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「超」緊急帝王切開

12/21日の朝は最悪でした。
前夜ギックリ腰になってミシミシ痛む身体で産婦人科外来のサポートをしていたところ、受付から、まったくの初診の(どこの病院も受診していない)18歳の妊婦さんが、陣痛発来を主訴に来たとのこと。
とても嫌な予感。
最終月経は4月だと思う…とのことで、妊娠週数は最大でも37週、分娩さえ進行していなければ切迫早産(早産になりそうな状態)として、NICUの優れた病院へ転送を、と考えました。
ところが診察上子宮口全開大、本来だったら分娩室に行ってもらう段階で、転送はとても間に合いません。
先進部(子宮口から触れる部分)がどうも頭部ではない感じだったため、また、週数が未確定のため超音波検査施行。児体重は推定3kg以上(成長は充分)、逆児(さかご)でした。逆児(骨盤位)は経腟分娩できる可能性もありますが、基本的に帝王切開です。
あわてて手術室へ連絡。妊娠週数も未確定、血液検査も全て未検のまま緊急帝王切開。麻酔科医もいないので自分が担当。
結果、4400gの大きな男児が無事誕生しました。Apgarスコアという児の健康状態を示すスコアも8点→9点とOK。
産婦は家出をしており、妊娠したものの誰にも相談できないまま臨月になってしまったそうです。陣痛がきたため、長い間連絡をしていなかった母に相談し、近くの当院へ来たようですが、母児ともに無事だったのは本当に幸運としか言いようがありません。
貧血がやや強かったのですが、輸血の必要はなさそうで、今のところ経過は順調です。突然の孫の誕生に産婦の母は戸惑っていましたが、笑顔で受け入れていました。
万事成功し、こうして落ち着いて振り返ると美談ですが、腰の痛みも吹っ飛ぶような一日でした。

テーマ:妊娠・出産 - ジャンル:結婚・家庭生活

  1. 2006/12/23(土) 10:57:50|
  2. 医学
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プロフィール

Hyperion

Author:Hyperion
患者:26歳の男性
主訴:インターネット熱の再燃。
現病歴:
2005年2月、医師国家試験受験。合格。4月より研修医となった。
アニメ・特撮・漫画・ゲームが大好き。ブログテーマも自然とそちらへ偏る。ウルトラマンメビウスが終わったらブログのネタもなくなりそうな勢いである。当初に想定していた「医学」「音楽」ネタは今や1割以下。
既往歴:
1999年3月よりひっそりMIDI系サイト HyperionのMIDI ROOM を開設。
1999年4月より大学医学部に入学。譜面もろくに読めないのにオーケストラに所属し、トランペットを習う。
2002年7月にMIDI熱は一旦冷め、上記サイトは放置された。パスワードもわからない。
家族歴:特記すべき事項なし
過敏症(その話題に触れると過剰反応をするモノ):
ウルトラマンシリーズ(主にM78星雲出身)
ガンダムシリーズ(主に宇宙世紀)
めぞん一刻/うる星やつら
XXXHOLiC/CLAMP学園探偵団/東京BABYLON
トップをねらえ!/トップをねらえ2!
新世紀エヴァンゲリオン
おジャ魔女どれみ
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