メドとミドの医学音楽日記

現役医師という職業条件を生かした日記ないし雑文がメインです。 趣味の音楽(オリジナルMIDI)の公開もしてます。 その他色々な話題を扱っていこうと思います。 管理人:Hyperion

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万波誠

多くの人を救えてしまえば一部では名医ともてはやされる世の中かもしれませんが、自分には許容できません。万波誠のことは。
移植学会がやかましいから、ドナーが少ないから、危険な腎臓の移植をするのか。それどころか摘出不要の腎を摘出するのか。

同意書も書かない腎移植で最近有名な万波医師のことです。
今朝の読売新聞(梅毒やB型肝炎、万波医師が感染患者から4人に腎移植)を読みました。見出しの事実だけでも非常に大きな問題ですが、そんなことより気になったのはB肝陽性だったドナーの記述。
>ネフローゼ症状を理由に両方の腎臓の摘出を受けた患者(数か月後に死亡)。



ネフローゼ症候群の治療で腎摘ってありましたっけね。
しかも両側。当然ドナーは人工透析になります。そのような腎不全状態の患者の体を傷つけてよいものでしょうか。また、仮に早晩人工透析予定であったとしたら、今度は腎移植のレシピエント側にメリットがありません(すぐに使い物にならなくなりましょう)。
(まあ、Hyperionの知識では免疫複合体関連の腎不全かなんかで、他人の身体に入れば病状が進行しない可能性があることを否定できないのですが。識者の皆様どうなのでしょう。)
ドナーの死亡との因果関係は知りませんから移植においてのみ語りましたが、それだけでもこれだけ大きな矛盾を孕んでいます。
救われた人たちはもしかしたらドナーの腎に癌やB型肝炎ウイルスや膿瘍があろうと、人工透析で不便な生活から解放されたと喜んでいるかもしれません。手術の前に「選択肢の一つに腹膜透析という、社会復帰が容易な手段もありますよ」と説明を受けられたかどうか知りませんが。(今回の話とは関係ないですが早くCAPDが普及して欲しいものです。)
ですがその裏には使える(少なくとも他人の体内では使えると判断された)腎臓を摘出された人たちがいるのです。(全ての症例がそうとは思いませが。)知らないことは幸福と言いますが、これを知ったらどう思われることでしょう…。

この医師が「ドナー不足で透析を強いられている患者を救いたい」という理想の下に在るのであれば、その理想を実現するためにはまず死体腎移植の普及を目指すべきでしょう。そのためには、自分を押し殺して、居たくもない移植学会に在籍し意見することだって重要なはずです。
自分とそりが合わないものを否定し脱退するだけなら誰にもできるはず。これだけの実行力があるのであれば、テレビに出たりして死体腎移植について声高にアピールすることさえもできたはずです。
それをせずに「患者を救いたいから」やったなどとは、自分勝手もいいところでしょう。自分の巣でやりたいことだけやって、敵地では何もしないわけですからね。

それでもまだあなたは万波誠を擁護しますか?
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テーマ:医療・健康 - ジャンル:ニュース

  1. 2007/02/18(日) 00:19:36|
  2. 医学
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

はじまして♪

現在腹膜透析をしている、to-sekiといいます☆
私も、移植は望みますが、今回のこのような移植は
したくないです、怖いです(> <)
結局、この先生はどうなるんでしょう?
  1. 2007/02/19(月) 00:55:22 |
  2. URL |
  3. to-seki #-
  4. [ 編集]

はじめまして。まずはじめに、透析をなさっている方で移植治療ができることを何よりも期待している人がいるのは存じておりながら、このような高いところに立っての物言いをしてしまったことをお詫びします。
しかしやはり移植医療というのは提供者側にも受ける側にもデメリットがあるわけで、きちんと説明と同意を得てからが望ましいですよね。
to-sekiさんが素敵な志をもたれたドナーにめぐり合い、移植を受けられることを祈ります。体調にお気をつけてお過ごしください。
個人的にはこれは刑事事件に発展してもおかしくないと思います。というよりもこれが医師個人の裁量と判断されるようではいけないと思います。真相の究明(特に同意書の面)と現状の打破を望みます。
  1. 2007/02/20(火) 22:43:10 |
  2. URL |
  3. Hyperion #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

Hyperion

Author:Hyperion
患者:26歳の男性
主訴:インターネット熱の再燃。
現病歴:
2005年2月、医師国家試験受験。合格。4月より研修医となった。
アニメ・特撮・漫画・ゲームが大好き。ブログテーマも自然とそちらへ偏る。ウルトラマンメビウスが終わったらブログのネタもなくなりそうな勢いである。当初に想定していた「医学」「音楽」ネタは今や1割以下。
既往歴:
1999年3月よりひっそりMIDI系サイト HyperionのMIDI ROOM を開設。
1999年4月より大学医学部に入学。譜面もろくに読めないのにオーケストラに所属し、トランペットを習う。
2002年7月にMIDI熱は一旦冷め、上記サイトは放置された。パスワードもわからない。
家族歴:特記すべき事項なし
過敏症(その話題に触れると過剰反応をするモノ):
ウルトラマンシリーズ(主にM78星雲出身)
ガンダムシリーズ(主に宇宙世紀)
めぞん一刻/うる星やつら
XXXHOLiC/CLAMP学園探偵団/東京BABYLON
トップをねらえ!/トップをねらえ2!
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